アクションゲームの中でも、スティックを重要視するFPSゲームと、十字キーやボタンを重視する格闘ゲーム。
この２つを両立するのはコントローラーにとって非常に困難なチャレンジだと感じる。
実際、それぞれに適したコントローラーはあれど、両立しているコントローラーを見たことが無い。

そんな難しさに対応するため、回転モジュールによって十字キーやABXYボタン、スティックの配置が変化するというギミックを搭載したStealth Pivot。
回転部分の表裏にスティックや６ボタンを詰め込んだおかげで、大きな妥協を強いられてしまった。

【良かった点】
・いつでも簡単にスティックモードと格ゲーモードを切り替え可能なこと
・素晴らしいフィーリングの十字キーで、格ゲーでより正確なコマンド入力が可能
・有線PC接続は遅延が少なめ

【悪かった点】
・可動域が狭く疑似デッドゾーンが切れないスティック
・回転モジュールの大きさのおかげかサイズが大きく持ちづらい本体
・メンブレン仕様のABXYボタン / ６ボタン
・P1〜P4までの追加ボタン以外は変更できない設定ソフトウェア
・プロファイルの反映方法がわかりづらい設定ソフトウェア
・ばらつきの大きい無線ドングル接続の遅延

非常に薄型に作られたスティックはとてもではないけれどFPSゲームで使うには物足りない仕様。
本機は結局のところ回転モジュールなど使わずに格ゲー専用機として運用するのが正解。
そう考えると、２万円弱の価格はあまりにもコスパが悪いと感じざるを得ない。

ターゲットユーザーが広がることでリターンの目論見が立てやすく、企画がしやすいからと格ゲーもFPSもカバーできる製品が出来上がったのではないかと邪推してしまう。
ユーザー目線が不足してしまったのではないかと感じざるを得ない製品である。

Apex

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1.0

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ボタン

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